英検準1級を目指す多くの生徒が抱える悩み。
それは
「読めるのに、書けない」
「書けるけど点が伸びない」
ということ。
実際に生徒さんの添削をしていると、こんな人が多いです⇓⇓。
2級レベルの要約技術のままで、準1級の要約を苦しそうにしている人
準1級の要約問題では、読解力を鍛え正しくポイントを抜き出すのはもちろん、英検2級より上級な表現を正しく使うことが求められています。
実は、準1級のライティング(要約・英作文)には“英検が高く評価する構文パターン”があり、これを使いこなせるかどうかで 合否が大きく変わります。
しかも、これらの構文は
英語力そのものを底上げする“万能スキル”でもあり、
一度身につけると 英作文にも応用できる最強の武器 になります。
そこで今日は、
「高得点構文ベスト8」
を例文つきで紹介します。
日本語→英語で書き換えたり、
単語を置き換えて練習するだけで、
あなたの英文が一気に“準1級レベルの完成度”になります。
実は!ここだけの話。
私もこれらの構文を英検1級の要約・英作文にも多用していましたよ♪
英検準1級で“確実に評価される”高得点構文ベスト8(例文つき)
①【分詞構文:結果】
The new program was introduced, encouraging students to learn independently.
新プログラムが導入され、その結果 学生が自律的に学ぶようになった。
▶ 2文をスムーズに1文化でき、文章の流れが自然
▶ 「結果」「影響」をつなぐときに最適
▶ (構成)でも評価されやすい
②【無生物主語+prevent】
The policy prevents unnecessary waste from damaging the environment.
その政策は不必要な廃棄物が環境に害を与えるのを防ぐ。
▶ 「A prevents B from V-ing:AはBにVさせない」で 因果関係を明確にできる
▶ “stop” よりフォーマルで準1級向き
▶ 規制・法律・技術の文章と相性がよい
③【無生物主語+allow】
The system allows people to access information more efficiently.
そのシステムによって、人々はより効率的に情報にアクセスできる。
▶ 「メリット・利点」を述べるときに必須
▶ “help people to〜” より自然で洗練された表現
▶ 英作文の理由付けとしても鉄板
④【無生物主語+lead to】
Lack of exercise often leads to various health problems.
運動不足はさまざまな健康問題につながる。
▶ 上品でアカデミック
▶ 要約の「結果提示」に最適
▶ 社会・健康・環境など幅広いテーマに使える
(toの後は名詞、に注意)
⑤【関係代名詞(非制限)】
Many people are using online tools to learn, which is changing the way they study.
多くの人が学習のためにオンラインツールを使うようになり、それが人々の学び方を変えている。
▶ 「, which〜」は 英検が大好きな上級構文
▶ 文としてのまとまりがよく、構成点が上がりやすい
▶ 要約で“影響・結果”を補足するときに大活躍
⑥【関係副詞 where】
Many cities are developing areas where public transportation is easier to use.
多くの都市は公共交通を使いやすい区域を整備している。
▶ 「場所の説明」を滑らかにつなげられる
▶ “in areas where〜” は万能テンプレ
▶ 都市・環境・インフラの話題に強い
⑦【名詞化(抽象化)】
This creates a significant disadvantage for low-income households.
これは低所得世帯にとって大きな不利益を生み出す。
▶ “People are disadvantaged because〜” を一気に上級表現へ
▶ 名詞化は英検で非常に評価される語い運用
⑧【抽象名詞 + 前置詞】
There is growing concern about the impact of social media on young people.
若者へのSNSの影響について懸念が高まっている。
▶ 内容が客観的・学術的に見える
▶ concern(懸念)⇒interest(関心)に変えるとネガティブ⇒ポジティブになる
私自身、要約がなかなか上手く書けず、
「どうすれば点が伸びるのか?」
と研究を続ける中で、あることに気づきました。
2級と準1級では、求められる“表現力のレベル”が違う ということです。
もちろん、文法そのものは2級までで高校範囲をすでに学び終えています。
準1級で新しい文法事項が出てくるわけではありません。
それでも、準1級で高得点を取るには、
2級レベルの表現に加え、より高度で洗練された文法・構文が必要 だということが分かりました。
実際、同じ内容を書くにしても、
使う文法・構文のレベルを少し上げるだけで 加点につながる英文に変わります。
まとめ:構文を知れば “英検が求める英文” が書ける
英検準1級で高得点を取るには、単語力や文法知識だけでは十分ではありません。
大切なのは――
論理的で、読み手に負担をかけない構文を使えること。
今回紹介した8構文は、英検が評価する構成・語い・文法に効果があり、要約と英作文で得点に直結すると期待されます。
✔ 語数を削りながら内容を保つ
✔ 論理の流れを整える
✔ 抽象的な英語が書けるようになる
という、英検準1級合格に欠かせない力を鍛えられます。
この8構文を要約練習に取り入れて、ぜひ“準1級らしい英文”を自信を持って書けるようになってください。

