【英検準1級】丸暗記テンプレートは危険?「考えて組み立てる」英作文が大事な理由

先日、少し衝撃的な出来事がありました。

他の塾から転塾してきた生徒さんが、以前使っていた英作文のテンプレートを見せてくれたのです。(普段は他の教室の教材を見る機会はほとんどないのですが、今回は特別な事情がありました。)

そしてそのテンプレートに当てはめて書いた英作文を添削することになりました。

丸暗記テンプレートへの違和感

そのテンプレートは、内容をあまり理解していなくても「それっぽく」仕上げられる作りになっていました。

空欄に単語を当てはめるだけで、文章として成立してしまうのです。一見するとかなり便利に思えます。

しかし、私はこの丸暗記テンプレートに違和感を抱きました。

今、世の中にはたくさんの英検英作用のテンプレートが出回っています。

この空欄にはこのワード、この空欄にはこのワード、と決められたワードをあてはめていくと、上手くいく場合があるかもしれません。

でもそれは、「自分の力で英語の文章を書く力」を鍛える機会を、丸ごとスルーしてしまうことになります。

さらに、意味を理解しないまま無理やり当てはめた「ちぐはぐな文章」は、プロが見ればテンプレだとすぐに分かってしまいます

「テンプレを使うと0点になる」という噂の真相

「テンプレを使った英作文は0点と採点される」という噂を一度は耳にしたことがあるかもしれません。

結論から言うと、テンプレを使ったからといって機械的に減点・0点にされることはありません。

しかし、丸暗記テンプレに頼った結果、評価が大幅に下がってしまう(低得点になる)のには、明確な2つの理由があります。

  • ① 内容(Content)の不一致

    • テンプレの文章をそのまま使おうとするあまり、お題(Question)の問に対して全く答えていない文章になると、「内容」の点が低くなります。

  • ② 論理(Structure)の崩れ

    • 決まったテンプレに強引に理由を当てはめた結果、前後のつながり(BecauseやThereforeなど)が支離滅裂になると、「構成」で大きく減点されます。

英作文で本当に伸びるのは「暗記量」ではない

英作文や要約で本当に伸びるのは、単語や表現の暗記量ではありません。

  • 「何を伝えたいのか」
  • 「どんな構成や論理で伝えれば正しく届くのか」

これらを自分の頭で組み立てながら表現する作業こそが、本当の英作文力を育ててくれます。

そしてこれは、学校の英語の授業だけではなかなか鍛えられてこなかった力でもあります。

単語を覚えることと、お題に対してアカデミックに自分の考えを組み立てて発信することは、必要な力が全く違います。

この「論理的に組み立てて伝える力」は、将来留学したり仕事で英語を使ったりする場面でこそ、本当に必要とされる一生モノの力です。

実はそれだけでなく、日本での実生活や仕事においても大きなメリットがあります。 (「英語を通して論理的思考力を鍛えた大人の生徒さん」がどう変化されたのかについては、また別の記事で詳しくお話ししますね!)

読書感想文が苦手だった私の実体験

だからこそ、教室のレッスンでは「考えて組み立てる」ことを一番大切にしています。遠回りに見えても少し時間がかかっても、じっくり考える時間を取るようにしています。

そうすると、最初は「何も考えが浮かばない、絶対無理です」と言っていた生徒さんも、自分の頭で考えてアウトプットできるようになっていくのです。

これは、私自身の苦い経験からも強く感じることです。

子どもの頃、私は読書感想文が本当に苦手でした。何を書けばいいのか分からず、あらすじをなぞって「嬉しかったです、悲しかったです」と書くだけで終わってしまう状態でした。

当時、書き方を教えてもらったことも、添削してもらったこともありませんでした。「とにかく400字詰めの原稿用紙3枚を文字で埋める」ということしか頭にありませんでした。

今振り返ると、もしあのとき「何が求められているのか」という意図や「どう書けばいいのか」という書き方を知っていたら、もっと自分の考えを言葉にできていたはずだと思うのです。

やり方を知ること。そして、実際にやってみること。このふたつが揃って、はじめて力は伸びていきます。

私が考える「正しいテンプレート」の使い方

私自身、これまでテンプレートを全否定してきたわけではありません。準1級の指導では使うこともあります。

ですが、私が考えるテンプレートの役割は違います。

  1. 内容や構成は、まず自分の頭で考える

  2. そのうえで、表現のレベルを上げるためにテンプレートを使う

これが、私が生徒さんたちに伝えてきたことです。

考えることを飛ばして当てはめるだけのテンプレートは、最終手段です。

楽な道に逃げるのではなく、これからも生徒さんと一緒に「考えて、組み立てて、伝える」プロセスを大切にしていきたいと思っています。

💡英検準1級要約問題 【手元でじっくり「考えて組み立てる」練習をしたい方へ】
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