英検準1級の要約問題が始まってから、
「どうやって書けば点が出るのかわからない」
「単語は変えているのに点が伸びない…」
という相談が増えています。
実はこれ、以前の私と まったく同じ悩み なんです。
今日は、英検準1級の要約問題でしっかり得点するために必要な力と、
私自身が1級の要約で大失敗した話をセットでまとめます。
「テクニックだけではなく、“本質”が分かる」
そんな記事になれば嬉しいです。
🔍 英検準1級の要約問題は何を見られているの?
公式の採点基準はこの4つ。
① 内容(Content)
元の文章の要点が抜けずに含まれているか。
② 構成(Structure)
筋道が通った、読みやすい英文になっているか。
③ 語彙(Vocabulary)
準1級レベルの語彙を適切に使えているか。
④ 文法(Grammar)
文法にバリエーションがあり、正確に使えているか。
✍️ 高得点に必要な3つのスキル
要約で高得点を取るには、実は「英作文」以上に総合力が求められます。
1. 英文読解力
文章の論理構造(骨組み)をつかむ力。
2. 要点抽出力
長い文章から“本当に必要な部分だけ”を取り出す判断力。
3. 英語表現力
限られた語数の中で、自然な英語にまとめ直す力。
これらがそろって初めて、60~70語以内で「伝わる要約」が作れます。
ここからが本題。
私の「要約で爆死した」話(そしてようやく気づいたこと)
英検に要約問題が導入されたとき、私は1級の要約に3回挑戦しました。
【実録】英検1級「要約問題」― 実際に3回受けてみた感想
そして…最初の2回は見事に撃沈しました。
当時の私はこう思っていたんです。
「各段落の大事な1文を抜き出して、ちょっと言い換えてまとめれば良いかな?」
つまり、
-
各段落で大事そうな1文を見つける
-
少しパラフレーズする
-
並べるだけ
…この“超特急方式”で要約を終わらせていたんです。
そして私は思いました。
「要約って簡単すぎ」
……はい。
これ、ほんっとうに点数が出ませんでした。
❌ なぜダメだったのか?
理由は簡単で、
段落の「1文」だけでは要点は拾いきれない
からです。
要点は1文の中にあるとは限りません。
重要ポイントが各段落にいくつか散らばっています。
さらに、
-
つなぎ方が不自然
-
言い換えが浅い
-
文法が単調
-
表現が不自然
この状態だと、文章として“要約の完成度”が上がりません。
私はそこに気づけていなかったのです。
📚 要約をゼロから学び直して見えてきたこと
自分がなぜ点を落としているのか知りたくて、
要約テキストで学び
【⇓⇓このテキストで学びましたが1級・準1級・2級の練習問題がふんだんにあります】
*他の級の要約をやってみることも要約理解の助けになりました。
英検の過去問で模範解答を学び
【⇓1級過去問】
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さらに英検の分析記事を読み漁りました。
そして気づいたのがこの3つ。
① 要点は1文ではなく「複数の要素の組み合わせ」で作られる
一番のポイントは各段落からポイントを最低2つは抜き出すこと
そのポイントを補足説明している箇所を含める場合もあり
② 級が上がるほど構造が複雑になる
-
2級 → 単語を変えて代名詞でつなぐだけでも正しくできれば点が出る
-
準1級 → 分詞構文・関係詞・無生物主語など“レベルの高い表現”が求められる
-
1級 → 抜き出しも言い換えも、さらに高い精度が必要
「ちょっと単語を変える」だけでは済まなくなるのが準1級。
③ “自分の文章として成立した英文”にする意識が重要
準1級以上は単語を変えるだけではなく、意味を理解し直して、自然な英文として再構成する力が必要。
この3つを理解して臨んだ3回目で、私はようやく合格点を取ることができました。
準1級で点を伸ばしたい人へ、私からのアドバイス
✔ 1文だけ抜き取るのはNG
最低でも「主張+理由」「理由1+理由2」はセットで拾う。
✔ 文法を“使い分ける”意識を持つ
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分詞構文
-
関係代名詞
-
無生物主語
こういう表現が使えると、文章が一気に“準1級っぽく”なります。
✔ 書く前に「段落ごとの役割」を見抜く
要約の半分は 読解の勝負 です。
✔ 書いた文章は必ず読み返して確認する
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意味が通っているか
-
流れに矛盾がないか
-
60~70語で書けているか
ここを丁寧にやるだけでも点が伸びます。
✨ まとめ:要約は“技術”と“理解”が必要
私は1級の要約で失敗し、そこから何度も書き直して研究して、ようやく気づきました。
要約は「理解していないと書けない」
つまり、
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元の文章を正しく理解できる読解力
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必要な部分だけを見抜く判断力
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自然な英文に再構成する表現力
この3つがそろえば、準1級の要約は確実に伸びます。

