英検2級・準1級・1級を目指す皆さんにとって、新形式で突如現れた【要約問題】は大きな壁の一つですよね。
要約問題は限られた語数で、元の意味を保ちながら自然な英文にまとめる必要があります。
そこで今回は、英検の要約に使える言い換え(パラフレーズ)テクニックを2つ紹介し、注意点も含めて詳しく解説します!
✅ 言い換えテクニック①:if節・when節 → by ~ing
✔ 有効なケース:手段や方法を表す場合
この言い換えは、特に “if” や “when” が「手段・方法」を表しているときに使えます。
例:
- 原文:If people recycle more, we can reduce waste.
(もし人々がもっとリサイクルすれば、ごみを減らすことができる) - 要約:We can reduce waste by recycling more.
(もっとリサイクルすることによってごみを減らすことができる)
このように、意味を保ちつつ、文章をより簡潔にできます。
要約では「無駄を削る」ことが求められるので、by ~ing 形はとても有効です。
簡単で使いやすい割に幅広く言い換え、短縮できるので私もお気に入りで生徒にも使用を勧めています。
❌ 注意すべきケース:時間や仮定を強調している場合
“by~ing” にすると、元の意味が変わってしまうことがあります。
例:
❌ When I was a child, I lived in Osaka.
(私が子供だった時、大阪に住んでいました)
→ ✖ By being a child, I lived in Osaka.(意味不明)
(これは単なる過去の時間を表すだけで、方法ではない)
❌ If I were you, I would talk to her.
(もし私があなたなら、彼女に話すのに…)
→ ✖ By being you, I would talk to her.(不自然)
(これは仮定法で、「私があなたなら〜するのに」という意味)
このように、意味が崩れる場合は無理に言い換えないことが大切です。
原文を訳してみて、~することによって、と自然に訳すことができるものには
ぜひ(by~ing)を使ってみてください。
✅ 言い換えテクニック②:能動態 → 受動態
✔ 有効なケース:主語が不要 or 客観的に説明したい
英語では、動作主が重要でない場合、受動態にすることで文章がすっきりします。
例:
- 原文:Governments implement new policies to address the issue.
(政府はその問題に対処するために新しい政策を実施する) - 要約:New policies are implemented to address the issue.
(その問題に対処するために、新しい政策が実施される)
誰がやっているかが明らかである場合は、受動態の方が自然にまとまります。
・準2級・2級レベルでは、「どう言い換えればいいか分からない…」という場面も多いと思います。
そんなときは、能動態を受動態に、またはその逆にするだけでも、言い換えたことになります。
これは文の構造を変える練習にもなり、間違いが少ない安全なテクニックです。
ぜひ積極的に練習して、使える武器として身につけましょう!
・準1級・1級では、動詞や名詞を変えるなどもう一ひねりしてください。
🎯 まとめ:英検要約での言い換えの使い分け
言い換え方法 | 有効な場合 | 注意点 |
---|---|---|
if/when → by~ing | 方法・手段を表すとき | 意味が変わらないか必ず確認 |
能動態 → 受動態 | 主語を省略したい、客観的に述べたいとき | 意味が変わらないか必ず確認 |
✅ 最後に:言い換えは強力な武器!
「短く・意味を変えず・自然に」まとめることが英検の要約問題で最も重要です。
今回紹介した2つのテクニックは、その目的にぴったり合っています。
ただし、どんな時でも使えるわけではないので、文脈や意味に注意して使い分けましょう。
このテクニックを身につけることで、あなたの要約力は確実にレベルアップします!