英検の要約問題は、リーディング・ライティング合わせて決められた時間の中(1級100分・準1級90分)で各自で時間配分する必要があります。
時間配分を間違えると自信があるパートを解けず、実力が出せないこともありえます。
そこで英検1級と準1級の要約問題はどのくらいの時間で書くのが理想なのか?という点について説明していきます。
なぜ時間配分が大切なの?
自身の経験から
・短時間でふんわり書くのもNG
・時間をかけすぎるのもNG
と言えます。
というのも、私は最初「とにかく早く」を意識して要約の本文を読み、ふんわり理解した状況でざっと要約し、できた気がしていました。
所要時間は15分。
「簡単!私、要約のセンスある・・・」
と本気で思っていました。
が、点数が出ないのです。
要約の模範解答と何日もにらめっこして出した答えは
「ふんわりスピード要約」は早いけどダメ!
でした。
要約に必要なステップは英作文より多いので、時間がかかるのは当たり前です。
【要約のステップ】
・原文を読み、削るべき文と残すべきポイントを見極める。
・再構成する。
・自分の言葉で言い換える。
【英作のステップ】
・指示文から内容、構成を考える。
・自分の言葉で伝える。
それなのに、ネットや本で集めた情報に流され、要約を早く終わらせようとしていたことを反省しました。
要約、を甘く考えていました。
そうすると時間をかけるほどいいのか?、となりそうですが、そんなことはありません。
他のパートのための十分な時間を確保するためにリミットを決めておくことが大切です。
本番では1分も延長してもらえないし、時間配分ミスは命とり。
そこで私は要約にかける時間は25分まで、と決めました。
もちろん25分で終わらない場合もあります。
30分かかったら、他のパートは5分足りない、とイメージすることが大切です。
要約の目安時間
英検1級の場合:
おすすめの目安は25分です。
配点が高いので、それだけかける価値があります。
英検準1級の場合:
こちらは20分以内に書き上げるのが目安です。
足りない、と言う声が聞こえてきそうですが、他のパートを圧迫するので厳しめに設定しましょう。
毎回タイムリミットを意識しながら練習することが大切です。
英検要約と英作文の違い
英作文は要約問題よりも長い時間をかけるよう推奨される場合が多いです。
しかし実際に何度も英作文、要約問題を解き、周りの英検1級受験者の話を聞くと「要約問題の方が時間がかかる」という同意見でした。
その理由は、英作文では問題文の読み解きの時間が不要で、さらに自分のアイデアや意見を豊かに表現するためのワードストックがあらかじめあることが多いためです。
一方、要約問題は書き始めるまでに、与えられた文章から必要な情報だけをピックアップし、再構成しなければならず、必然的に時間がかかるのです。
効率的な時間の使い方と注意点
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短時間で雑に終わらせないこと
配点が高い要約問題では、焦ってふんわり雑に書いてしまうと大幅に点数を落としてしまう可能性があります。しかし、他のパートのための時間を確保するためにも、
「英検1級は25分、英検準1級は20分」という時間の目安をしっかり頭に入れておくことが大切です。 -
計画的な学習の積み重ね
実際に模試や練習問題を解く際に、自分がどのくらいの時間で要約問題を書いているかを意識することが大切です。実際に教室で英検準1級の要約問題にチャレンジしている生徒は40分、45分かかる場合もあり、それを伝えると決まって
「そんなにかかってると思わなかった!」と言います。逆に、短時間で終わった場合も、内容の充実度が不足していれば、次は少し長めな時間を目安にする、といったように、何度も書く中で自身の最適な時間配分が見えてきます。
まとめ
英検1級・準1級の要約問題は、自身で時間配分する必要があります。
「英検1級は25分、英検準1級は20分以内」という目安を守ることで、他パートに十分な時間を残すことができます。
普段からタイマーをセットしタイムトライアル形式で練習することをお勧めします。