英単語が覚えられない理由は「才能」だけではない
英検を指導していて毎回痛感するのは、
結局は“英単語力”が英語力を底上げする ということです。
文法を理解していても、単語の意味が思い出せなければ読めない。
文法理解があり、単語力がつけば、
長文もリスニングも点数が伸びます。
ただ、これまでたくさんの生徒さんを見てきて気づいたのは、
単語の覚え方は人によって驚くほど違う ということです。
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短時間で一気に覚えてしまう子
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すぐ忘れるけど覚えるのは早い子
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覚えるのに時間がかかるけど定着力が高い子
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「覚えられない」と言うけれど、実は時間をかけていない子
記憶力はまさに十人十色。
でも、その“差”のほとんどは 努力の仕方 で埋められます。
① 記憶力は確かに個人差がある。でも「覚えられない」は誤解も多い
「単語が覚えられない!」とよく相談されますが、
レッスン中に一緒に覚えてみると、
意外としっかり覚えられるケースが非常に多い です。
つまり、
“覚えられない”のではなく
“覚えていない”だけ ということも。
もちろん生まれ持った記憶力の差はありますが、
単語学習は
やればできるのに、やる時間が圧倒的に足りていない
という子がかなり多いのが実情です。
② 英単語は「思い出すまでの時間」が勝負
例えば10語の単語を覚えて、
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1分かかって意味を言える子
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15秒で言える子
両方「覚えている」状態でも、英検では大きな差が出ます。
長文読解では思い出すのに時間がかかると読み終わらない。
リスニングでは単語の意味を考えている間に次の音声が流れてしまう。
では、どうすればすぐ思い出せるようになるのか?
答えはシンプルです。
一度覚えた単語を、何度も繰り返すこと。
記憶は復習の回数でしか定着しません。
これは脳の仕組み上、避けられません。
③ 「YouTubeで見た方法」があなたに合うとは限らない
最近は“大量に見て覚える”という手法が流行っていますが、
それで覚えられないならやり方を変えるべきです。
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書いたほうが覚えられるタイプ
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音声を聞くと定着するタイプ
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机に向かわないと集中できないタイプ
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見るだけで十分なタイプ
自分に合うやり方は、
ネットの誰かの成功法ではなく、
あなた自身の経験でしか分かりません。
単語暗記は楽しいより“しんどい”が先に来るかもしれません。
でも、その積み重ねによって
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長文がスラスラ読める
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英検の点数が安定して上がる
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英語が前より楽しくなる
という大きな成果が返ってきます。
まとめ:英単語は「才能」より「戦略」
覚えられないと悩む前に、
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覚える時間は足りているか
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思い出すスピードを意識しているか
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自分に合った方法を探しているか
この3つをチェックしてみてください。
英単語は、正しく取り組めば必ず伸びる分野です。
今日からまた少しずつ積み上げていきましょう。
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