英検準1級の語い問題は、リスニングやライティングなど他の技能に自信がない人ほど、確実に得点源にしたいパートです。
ところが最近、
「単語帳を頑張って完璧にしたのに、試験では出なかった…」
という声を耳にすることが増えてきました。
当教室ではずっと『パス単』を使用していますが、
「パス単ではカバーしきれなかった…」
という声は以前からありました。
ところが『EX』を何周もして完璧に仕上げた生徒からも
「知らない単語が出た」という報告がありました。
どちらの単語帳も1冊やり込むには相当な努力が必要です。
何周も復習し、単語の意味や用例をしっかり覚える必要があります。
だからこそ、
「この1冊を完璧にすれば語い問題は大丈夫!」
と言いたいところですが、残念ながら現在の準1級の出題傾向を考えると、それは難しくなってきています。
つまり、準1級以上では「単語帳1冊で合格」は通用しなくなってきているのです。
理想を言えば、英字新聞を読んだり、英語ニュースに触れたりして、幅広いジャンルから自然に語い力を伸ばすのがベストです。
でも、日々忙しい学生や大人にとって、これはとても高いハードルでもあります。
では、どうすればいいのか?
まずは、やはり「軸となる単語帳」を1冊しっかりやり込みましょう。
パス単でもEXでも、自分に合ったものを選び、何周もして定着させること。
それに加えて、
〇もう1冊単語帳をプラスする
〇過去問のリーディングやリスニングで出てきた語いを集めて覚える
という「+アルファ」の学習が欠かせません。
2級までは「単語帳1冊でOK」だったかもしれませんが、準1級以上はそう簡単にはいきません。
なぜなら、今の英語学習者は10年前、20年前に比べて、早期英語教育やオンラインコンテンツの充実によって、全体のレベルが確実に上がっているからです。
でも、安心してください。
どんなに果てしなく思えても、覚えた単語がムダになることは決してありません。
一つひとつの語いが、あなたの英語力を確実に支えてくれます。
書いて、聞いて、読んで、見て。
あなたの中に単語を「根づかせて」いきましょう。
地道な積み重ねが、合格への最短ルートです。