「英検、頑張って過去問を解いているのに結果につながらない」
「何を優先すればいいのか分からない」
教室の体験やお問い合わせで、こうした声をよく伺います。
私自身、実はすごく“めんどうくさがり”な性格で、細かい管理をずっと続けるのは得意ではありません。
それでも、これだけは何年も続けています。
単語テストの履歴を保存すること。
なぜかというと、単語テストの結果は、想像以上に生徒と私にも役に立つからです。
「今の勉強が合格につながっているか」
「あとどのくらいで合格できそうか」
それが、かなりの精度で見えてきます。
この記事では、私が単語テストについて考えていることを、書いてみたいと思います。
単語テストは「小テスト」ではありません
単語テストと聞くと、
「単語を覚えているか確認するだけ」
「先生がやる気を出させるため」
そんなイメージがあるかもしれません。
でも実際には、単語テストはもっと大きな役割を持っています。
単語テストは、
-
今、どの位置にいるか?
-
英語に関して努力しているか?
-
記憶力はどうか?
-
本番で戦える状態になってきているか?
こうしたことが、点数の推移から読み取れます。
また例えば50単語の中で10単語のテストをした場合、60%の出来だと、50単語中30単語覚えていると推測することができます。
私が見ているのは「一回の点数」ではなく「安定感」
英検は、一発勝負のようでいて、実は“積み重ねの試験”です。
単語も、文法も、長文も、リスニングも、作文も、すべてが積み上がっていきます。
だから私は単語テストを見て、こう考えます。
「今回は何点だったか」より、
「毎回だいたい何%取れているか」
たとえば、
-
たまたま良かった100点
-
たまたま崩れた40点
これだけでは判断しません。
でも、
-
毎回90%前後で安定している
-
毎回60%前後で伸び悩んでいる
-
上がったり下がったりが激しい
こういう傾向は、はっきり意味を持ってきます。
取り組み方はバラバラ。でも、良いパターンがあります
「早く覚えられて単語テスト満点、忘れにくい」
このタイプは当たり前に最強です。
でも、
「覚えられないから、何周もやって満点を取りにくる」
このタイプも、強いです。
単語テストを受ける時点で何周もしているので定着して忘れにくい。
忘れても完璧を目指して自分でやり直すことができる。
何事においても、努力家は強いです。
合格が早い子の共通点:単語が“高く安定”している
単語テストで、毎回満点近くを取れる人。
このタイプは、合格が早い傾向がはっきりあります。
もちろん、全員が同じスピードではありません。
でも、「合格できる空気」が早い段階で出ます。
なぜ単語ができると合格が近づくのでしょうか。
理由は「文法に力を入れられるから」
単語がよくできる子は、文法もやる。
うちの教室では文法もやるので、単語ができる人は文法も力がついてきます。
逆に言うと、単語ができない子は、文法に取り組む余裕がなくなりやすい。
単語を覚えていないのに、文法に意識を向けられない、というイメージです。
長文も、リスニングも、結局は語いと文法が足を引っ張ります。
教室で見ている限り、
-
単語は完璧なのに文法ができない人
→ ほとんど見ません*途中入会の人は文法をやっていないことがあり、点数が伸びにくい場合があります。
-
文法は完璧なのに単語が全然できない
→ これはさらに見ません実はこれまでにこの文法だけできるタイプが一人だけいました。
単語をやるようにお尻を叩き続けて(単語が嫌で避けていたらしい)英検2級単語を頑張ったら高校の模試の偏差値が10上がったという猛者もいます。
この伸びは文法が強かったお陰だと思っています。
単語ができると、学習がこう回り始めます。
-
単語が分かる
-
例文が読める
-
文法が理解できる
-
長文が読める
-
作文が書ける
-
本番で点になる
単語が弱いと、この回転が止まりやすい。
作文(ライティング)には「文法力」が必須です
英検は昔と違って「読む・聞く」だけの試験ではありません。
今は、ライティングの比重がとても大きいです。
論理的に正しい作文を書くには、文法力が必要です。
-
主語と動詞の一致
-
時制
-
接続詞の使い方
-
句と節の区別
-
因果関係の表現
-
伝えたいことを“英文の形”にする力
こういった力がないと、内容が良くても点になりにくい。
うちの教室では、単語ができる人ほど、文法も作文も強い。
これが傾向としてはっきりあります。
同じ80%でも「スピード」で仕上がりが変わる
見落としがちなんですが、
単語テストが80%だったとしても、
-
すぐに答えて提出できる80%
-
15分悩んでやっと出した80%
では、仕上がりがまったく違います。
すぐ答えられるということは「語いが定着し始めている」状態。
つまり本番で、
-
長文を読むスピード
-
リスニングで反応する速さ
-
作文で使える引き出し
これらが伸びやすい。
時間がかかるのは「まだ定着していない」状態。
復習しないと全く記憶に残りません。
だから私は、点数と同じく、解答スピードも見ています。
単語テストは「ペースメーカー」であり「計画の地図」
私にとって、教室の単語テストは、よくある“宿題チェック”とは少し違います。
単語テストは、
-
生徒にとってのペースメーカー
-
その人の今の位置を知ることができる
-
これからの学習計画を立てる材料
になります。
「あとどれくらいで合格できそうか」
「次の1か月は何を優先するか」
「今のやり方で伸びるのか、軌道修正が必要か」
それを決めるための指標が、単語テストの傾向です。
もし今、伸び悩んでいるなら
単語が苦手だと聞くと、多くの方がこう思います。
「センスがないのかな」
「うちの子は暗記が苦手だから」
「大人だからもう覚えられないかも」
でも、ここははっきり言えます。
単語は、才能よりもやり方と量で決まります。
そして単語が伸びない時に、よく起きているのは
-
量が少ない(接触回数が足りない)←ほぼコレ
-
復習の設計がない(覚えたつもりで終わる)
-
テストがない(定着確認がない)
-
速度を上げる練習がない(自動化しない)
このどれかです。
逆に言えば、ここを整えると、かなりの確率で伸びます。
まず頑張ってほしいのは、やっぱり「単語」です
英検は総合力の試験です。
だから、もちろん単語だけでは合格できません。
でも、合格に届く子ほど、最初に単語を整えています。
単語が整うと、
-
長文が読める
-
リスニングが聞こえる
-
文法に力を入れられる
-
作文が形になる
-
本番で安定する
すべてが連動して伸びます。
だから私は、こうお伝えしています。
「英検を目指すなら、まず単語を大切にしましょう」
教室では「頑張り方」から一緒に整えます
努力できる子が強い。
でも、努力には“方向”が必要です。
教室では、
-
テストの受け方(スピードも含め)
-
文法へのつなげ方
-
作文までの橋渡し
-
合格までの学習計画
これを、できるだけシンプルに、個別に決めています。
「今どこを頑張れば伸びるのか」
それが分かると、勉強は不思議なくらい前に進みます。
*教室ではずっとパス単やEXというオーソドックスなものを使っています。

