ライティング・スピーキング力を本質から伸ばす方法
英検のライティングやスピーキングについて調べると、
「要約のコツ」
「英作文のコツ」
「スピーチのコツ」
など、たくさんの情報が出てきますよね。
(私も他の記事で書いています)
それらの情報はとても有益で、学ぶことで点数が上がることもあります。
実際、コツを押さえることで、
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英作文の「型」
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まとまりのあるパラグラフの作り方
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要約で外してはいけない要素の見抜き方
といった、ずっと使えるスキルが身につくこともあります。
でも。
英検2級・準1級・1級と進んでいくと、
「コツだけではどうにもならない壁」が出てきます。
それは特に、マークで答えるリーディング・ヒアリングよりも
ライティングやスピーキングといった「自分の言葉で発信する力」が求められる場面で、顕著に現れます。
「ナチュラルで正確な英語」のストックがカギになる
上級レベルに進むにつれて大切になるのは、
ナチュラルで正確な英語表現をたくさん知り、それを使いこなせるようにすること。
これは単なる「暗記」ではありません。
「見たことがある」や「知っている」だけでは足りず、
読んで、聞いて、書いて、話して、自分の中にしっかり落とし込み、すぐアウトプットできる状態にすることが求められます。
この「表現のストック」がしっかりあると、こんな効果があります
✅ 書くときに自然で正確な英文がすぐに出てくる
✅ 話すときに詰まらず、伝わる英語が言える
✅ 読んでいるときに内容の理解が速い
✅ 聞いているときに意味がすぐ取れる
読む・書く・聞く・話す、すべてにつながる
「表現のストック」を増やすためのトレーニングは、
一見、ライティングやスピーキングのための勉強に見えますが、実はそれだけではありません。
文章をしっかり読み、使えるように覚えることで、
リーディング力・リスニング力にも確実に良い影響が出ます。
なぜなら、深く記憶した表現は、読んでも聞いてもすぐに意味が取れるからです。
それが「速読力」「速聴力」の正体でもあります。
上級を目指す人へ:コツ+本質的な力を
英検2級以上、特に準1級や1級を目指す場合は、
「コツを学ぶこと」も必要ですが、それ以上に、
👉 正しい英語表現を大量にインプットして、アウトプットできるようになる
👉 単語ではなく「文・フレーズ」で覚える
👉 自分の使える英語を少しずつ育てていく
という本質的な力が求められてきます。
英検はマーク問題だけではありません。
自分の考えを英語で伝える力が問われる試験です。
まとめ:今こそ、時間をかける価値がある学習を
「コツ」は短期的に得ることができますが
「表現力」は長期的な財産になります。
ライティングやスピーキングで苦手意識がある方こそ、
この“表現のストック作り”を意識してみてください。
今ここでしっかり時間をかけて取り組めば、
きっとリーディング・リスニングでも違いが出てきますよ。