試験形式の変更 要約問題に初めて挑戦
要約問題を含む英検新形式の登場
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背景: 2024年第1回の試験から、英検1級に「要約問題」が初めて出題されました。
英検1級では長文、語い問題を減らし(41問→35問)、時間はそのままで要約問題が追加されました。
ライティングパートが、もともとあった英作文と今回追加される要約問題との2問構成となりました。
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受験の目的: 以前(2010年)に1級に一度合格しているものの、要約力を磨き、今後の指導に活かすために挑戦しようと決めました。
2024年第1回英検で要約問題に初チャレンジ
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準備方法: 要約対策本やネット記事などから情報を集め、独自に対策を練りました。
しかし、過去問に要約問題が存在しなかったので、手探り状態での準備となりました。そしてノウハウだけを集め、実際に書いてみることをほとんどしませんでした。
英作文の流れでいける?とたかをくくっていました。。
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採点基準: 要約問題は、英作文と同様に以下の4項目(それぞれ8点満点)で評価されます。
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構成・・・8点
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内容・・・8点
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文法・・・8点
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単語・・・8点
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結果と驚き
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予想: 初回は各項目で7割以上取れると自信を持って臨みました。
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📝 要約問題の採点結果(32点満点)
項目 点数 評価 🧩 構成 4 / 8点 ❌ 不十分 📚 内容 4 / 8点 ❌ 要改善 ✍️ 文法 4 / 8点 ❌ ミスあり 🗣️ 語彙 4 / 8点 ❌ 語の選び方が弱い 🔻 総合得点: 16 / 32点(50%)
🔻 レベル感: 最低70%はほしいので合格にはまだ全然遠い…!ここで反省して弱点を強化するべきだったのですが、実はこの時、採点するAIとの相性が悪かったか、AIの精度が悪かったのかもしれない、と都合のいい解釈をして自分をなぐさめていました。
そのため、次に向けての対策をほとんどしませんでした。
それがさらに悪い結果に結びついてしまったのです。
再度挑戦・2024年第2回英検で課題の発見
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📝 2024年第2回 要約問題の採点結果(32点満点)
項目 点数 評価 🧩 構成 4 / 8点 ❌ 不十分 📚 内容 3 / 8点 ❌ 要改善 ✍️ 文法 4 / 8点 ❌ ミスあり 🗣️ 語彙 4 / 8点 ❌ 語の選び方が弱い 🔻 総合得点: 15 / 32点(50%以下・・・)
🔻 レベル感: 最低70%はほしいので合格はさらに遠く…! -
成績の変化: 第2回では、構成・文法・単語は4点と同様ながら、内容の評価がさらに下がり3点となりました。
ここでさすがに気が付きました。
私の要約には何かが足りてない。
国語力がないせい?要約のセンスがないせい?
しばらく落ち込んでいましたが、やはりここで辞めるわけにはいかず、泣く泣く分析を始めました。
分析と気づき
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分析の動機: 「なぜ自分の要約が英検AIに評価されないのか?」という疑問から、そもそも要約の基本が分かってないのかもしれない、このままではヤバイ、ずっとこのままだ!と気が付きました。
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発見:一文一文に意味があり、どの部分を残し、どの部分を削るべきかを見極める必要がある。
文法、語いともに評価が低いということは表現のレベルを高める必要がある。
英検AIは単なる採点ツールではなく、一定の意図を持って採点している。
対策と練習
- 対策
市販の要約本を分析。オススメ↓↓
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練習法:
模範解答と自分の文章を何度も照らし合わせながら、繰り返し練習。
時間との闘いを意識し、常に25分以内で解答できるようにタイムトレーニングを実施。
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第3回受験での成果
2024年第3回英検での成績の改善
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2024年第3回 要約問題の採点結果(32点満点)
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項目 点数 評価 🧩 構成 6 / 8点 ⭕ 適切な流れ 📚 内容 7 / 8点 ⭕ おおよそ必要な内容が含まれる ✍️ 文法 7 / 8点 ⭕ 文法レベル、バリエーションともに適切 🗣️ 語彙 7 / 8点 ⭕ 語いレベル、バリエーションともに適切 🔻 総合得点: 27 / 32点(84%)
🔻 レベル感: 合格レベルである70%を超えたのでOK
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評価: 前回までの苦い経験を活かし、全体的に大幅な点数アップを実現しました。
結論と今後の方向性
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要約問題の奥深さ:
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文法や語彙、読解力を総合的に鍛えることで要約力は向上し、結果として点数も上がる。
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逆に、要約に注力することで他の言語スキルも自然と向上するという好循環が生まれる。
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自身の経験を活かし、要約問題を解くためのコツやポイントを今後も発信していく予定です。
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