英検準1級に合格した瞬間、私は心の底から驚きました。
「一生ムリだろう」 と思っていた級だったからです。
普通ならそこで満足して終わりにしそうなのに、なぜか違いました。
気がつくと自然に、
「…1級も取りたい」
と考えていました。
不思議ですが、これはできるかどうかの”力”というより“心”の問題でした。
英語を学ぶことが、いつの間にか私の生活の一部になっていました。
● 英語が“知的好奇心”をくれた
若い頃の私は、世間知らずで社会のことにほとんど興味がありませんでした。
結婚後も出産までは共働きでしたが、興味の中心は
-
美味しいランチやスイーツ
-
服
-
映画
-
旅行
そんな楽しいことでいっぱい。
でも自分も周りのみんなも年をとり、生活が変わる
自分も出産し自由に動けなくなり、友達と会ったり遊んだりできなくなりました。
そんなときに英語学習を始めました。
学び直し英語(英検)をし始めてから、
「一人で知識を得る楽しさ」
がじわじわと湧いてくるようになりました。
● 準1級からは「英語+社会」を学ぶ資格
英検2級までは“英語そのもの”の力を問われますが、
準1級、そして1級となると、
世の中のことを知り、考える力 も必要になります。
若い頃は「難しそう…」「興味ない…」と避けていた社会問題や時事ネタも、英語学習を通して少しずつ「楽しい」と感じられるようになりました。
学ぶことが、まるで世界を広げてくれるようでした。
パレスチナ、イスラエルなどテレビから聞こえてきても焦点が合わなかったワードもそれを理解すると、自分に関係のある話として興味をもって聞けるようになってきました。
● 社会とのつながりを感じられた
出産後は、家で子どもと二人きりの生活。
社会とのつながりを感じられず、孤独でした。
いつも「大人と話したい」と思っていました。
でも、ニュースを読み、世界の課題を知り、それを英語で理解しようとすることで、
「自分は世界とつながっている」
そんな実感をほんの少しだけ持てたのです。
これは当時の私にとって、想像以上に大きな意味がありました。
● だから1級への挑戦は“自然な流れ”だった
準1級合格が私にとっては人生の目標、というくらい高い目標だったのに、その学びで得られた経験が
「もっと学びなさい」
と背中を押してくれました。
そして間をあけずに英検1級に挑戦することになりました。
次回は
「敵を知る──英検1級の過去問を見て愕然とした話」
1級の現実を初めて知ったときの衝撃を、次の記事でお伝えします。

