英検1級の要約問題に本気で取り組む中で、私が一番「伸びた」と感じたのは、長文の読み方でした。
そのカギを握っていたのが、ディスコースマーカーです。
この記事では、私の実体験を交えながら、
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ディスコースマーカーの重要性
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効果的な覚え方・使い方
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要約にどう活かせるか
をわかりやすくご紹介します。
ディスコースマーカーって何?
ディスコースマーカーとは、文章のつながりや流れを示す「つなぎ言葉」です。
たとえば、次のような表現が代表的です。
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However(しかし)
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In addition(加えて)
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Therefore(その結果)
これらは読み手に
「今から内容が転換しますよ」
「この話は前の補足ですよ」
「この話は結果ですよ」
といった話の流れのヒントを与えてくれるもの。
要約問題では、これらの言葉に気づけるかどうかが大きな差になります。
最初は「ただの英単語」としか思っていませんでした
正直に言うと、私はディスコースマーカーを「意味を持った単語のひとつ」くらいにしか考えていませんでした。
長文もなんとなくの感覚で読み進めていて、1文1文がどんな意味を持っているかまで考えていなかったのです。
でも、要約問題でひどい点しかとれず、「要約問題を本気で攻略したい!」と思って長文と向き合っていく中で、自然と読み方が変わってきました。
ディスコースマーカーを意識すると、長文が“見える”ようになる
要約では、原文の構造を正しく理解することがとても大切です。
私は練習の中で、ディスコースマーカーに印をつけて、文章の転換点や要点を視覚的にとらえるようにしました。
すると、次第に
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この段落で主張が変わった
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この文は前の例を補足している
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ここが筆者の結論部分だ
といった、文章の「地図」が見えるようになってきたんです。
これは本当に大きな変化でした。
要約文にもディスコースマーカーは大活躍
実は、ディスコースマーカーは読むときだけでなく、自分が要約文を書くときにも役立ちます。
英検1級の要約は300字程度の原文を90~110語にします。
つまり1/3のボリュームにする必要があります。
そして限られた語数で、できるだけ論理的に、分かりやすくまとめる必要があります。
そこで使えるのが、以下のようなつなぎ表現です。
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In contrast, some experts argue that…
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Therefore, the author concludes that…
このような語を意識して使うだけで、要約文に「流れ」が生まれ、読みやすさがぐっと上がります。
「分かってね!」という気持ちをこめてディスコースマーカーを丁寧に使いましょう。
ライティングの採点基準である構成点が上がるはずです。
私のおすすめ勉強法:バリエーションを持って覚える!
ディスコースマーカーは他の難解な単語に比べ、覚えやすいです。
だからこそ、それぞれ2〜3パターンの言い換え表現を持っておくと便利です。
たとえば:
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「しかし」 → however / on the other hand / nevertheless
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「その結果」 → therefore / thus / as a result
私は、「ここは必ず言い換えてやる!」という心構えで練習していました。
気づけば、ディスコースマーカーが大好きになっていました(笑)
よく使うディスコースマーカー一覧(目的別)
用途 | ディスコースマーカーの例 |
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追加・補足 | in addition, moreover, furthermore |
対比・逆接 | however, on the other hand, in contrast |
原因・理由 | because, since, due to |
結果・結論 | therefore, thus, as a result |
例示 | for example, such as, for instance |
言い換え | in other words, that is, namely |
時系列・順序 | first, then, finally, subsequently |
強調 | importantly, significantly, above all |
印刷して手帳に貼ったり、要約練習前に見返すのもおすすめです。
それぞれ2.3パターンは覚えておきましょう。
ディスコースマーカーは「アカデミックな文章」でこそ効く
もちろん、日常会話やカジュアルな文章では、ディスコースマーカーが省略されることもあります。
私たちも日本語でだらだら話すとき、わざわざ「しかし」「それゆえに」なんて言いませんよね。
でも、英検1級の長文は、アカデミックで論理的な英文がほとんど。
だからこそ、ディスコースマーカーが高確率で使われているんです。
まとめ:要約力=構造をつかむ力
要約問題のカギは、「なんとなく読む」から「構造を理解して読む・書く」に切り替えること。
ディスコースマーカーは、そのための最強のヒントになります。
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読むときは構造を見抜くために
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書くときは論理を整えるために
ぜひ、今日からあなたの英検学習にも取り入れてみてくださいね!
次回の記事では、
「【英検1級】要約問題で点が取れなかった私が最初にやった3つのこと」
についてご紹介します。
お楽しみに!