英検1級を目指したとき、最初に感じた違和感
前の記事でも触れましたが、
英検1級を目指そうと思ったときまず感じたのは、
「英検1級のテキストだけでは足りない」
という感覚でした。
語いや文法の問題ではなく、自分の背景知識が圧倒的に足りない。
そう感じたのです。
私は世界のことを、ぜんぜん知らなかった
正直に言うと、私は一般常識や世界情勢に、興味がありませんでした。
大学受験では、一番身近だった日本史を選択。
ただ点を取るためだけに覚え、それ以上の興味を持つことはありませんでした。
社会は中学・高校とずっと苦手でした。
世界地図も、
アメリカ、中国、ロシア
といった「大きな国」を、なんとなく知っている程度。
30歳で母になっても、ニュースは見ないし
国同士の関係や、今、世界で何が起きているのかを体系的に理解したことは、ありませんでした。
正直、「一生知らなくてもいい」と思っていました。
英検1級の問題を見て、はっきり分かったこと
英検1級の長文やトピックを見たとき、
-
国際情勢
-
政治
-
経済
-
社会問題
こうした背景を前提に話が進んでいく問題が多く、
「これでは、英語が読めても内容がつかめない」
そう感じました。
英語以前に、世界を知らなさすぎるという現実に、初めて向き合うことになったのです。
そこで、
「背景知識が増えれば、長文も読みやすくなるかもしれない」
「英語の理解も、もう一段深まるかもしれない」
そう考えるようになりました。
大人になってから、初めて「学び直そう」と思った
それならいっそ、
-
知らなかったことを知りたい
-
世界の動きを、自分の頭で理解してみたい
そう思って、英語以外の勉強も一緒に始めてみようと考えました。
例えば、
「イスラエルは、なぜいつももめているのか?」
全く知らない、ということ自体は以前から、うっすら気になっていました。
でも、絶対難しそうだし、知らなくても生活に困らないし
一生知らずに逃げ切ろう、と思っていました。
週刊誌を読み始めた理由(Newsweek)
そこで始めたのが、週刊の英字ニュース誌(Newsweek)を読むことでした。
最初は図書館で借りていましたが、書き込みをしたいので途中から購入に切り替えました。
メジャーな雑誌だし、カラフルで量も多くないし、これならあまり負担にならないかな、と思いました。
当時は薄い冊子が毎週届き、値段は正確には覚えていませんが、月に3,000円程度だったと記憶しています。
毎日届く新聞だと多すぎて挫折していたと思いますが、毎週起こる世界のいくつかのニュースを英語で理解する、ぐらいがちょうどよかったのだと思います。
あと、時事問題や社会的なことを知るためにサルでもわかるシリーズを読んだりしていました。
現在でも難しいのは苦手で(社会は苦手なので)池上彰さんのこういった本で効率的に学ばせていただいてます。
|
|
読み方は、とてもシンプル
特別な読み方をしていたわけではありません。
-
トップ記事(その週の重要ニュース)から読む
-
分からない単語や表現は、その都度調べる
-
覚えたい表現にはマーカーを引く
最初は、ただそれだけでした。
多読のやり方では、その都度単語を調べながら読まない方がいいと聞きますが、単語も覚えたかったので私はその都度、電子辞書で意味を調べていました。
その後、アウトプット(英作文)の段階に入ってからは、
「自分が使えそうなトピック」ページを切り抜いて集めることもありました。
英作文とつながった瞬間
例えば、当時
「牛が出すメタンガスが環境に良くない」
という記事がありました。
それを自分なりに英語で説明できるようにして、環境問題の英作文を書くときのサポート例として使っていました。
自分が知るはずもなかった、他国で起きている出来事を知り、それを英語で説明できるようになっていく。
この作業は、思っていた以上に楽しかったです。
また、他国から見た日本がどのように映り、どんな立場にあるのかを客観的に知ることもできました。
「知らない」から「知りたい」へ
人は、物事を知らなければ、知りたいとも思わないし、知らなくてもいいと思ってしまいます。
でも、一度知り始めると、それが引き金になって、「もっと知りたい」と思うようになる。
そのことを、身をもって実感しました。
最初は、正直ほとんど分からなかった
Newsweekを読み始めたころは、
-
内容がつかめない
-
背景が分からない
-
単語も分からない
かなりしんどかったです。
それでも読み続けていると、不思議なことに、
「分からないなりに、世界が気になってくる」
そんな感覚が生まれてきました。
この頃地球儀を買って、各国の距離感や面積などを少しずつ把握していきました。
受験勉強との決定的な違い
これが、受験のときに無理やりやらされていた勉強との一番の違いだと思います。
覚えなければならないから読むのではなく、知りたいから読む。
この違いは、とても大きかったです。
英語力にも、確実にプラスになった
結果的に、この習慣は、
-
多読としての英語力アップ
-
語いや表現の自然なストック
-
背景知識を前提にした読解力
すべてに役立ったと感じています。
準1級までは「テキスト周回」で足りていた
英検準1級までは、準1級用のテキストを周回するだけで対応できていました。
むしろ色々やりすぎず、数冊を丁寧に繰り返す方が効率的だと思います。
でも、1級では、
「それ以外の知識も必要だ」
と、はっきり感じたのです。
まとめ:英検1級は「英語+世界を見る目」
英検1級は、
-
英語力
-
語い力
だけでなく、
-
世界をどう見ているか
-
どんな前提知識を持っているか
そういった部分も問われる試験だと思います。
この頃は、何も知らなかった私が
「自宅リビングの中だけ」
で少しずつ社会を知っていけた期間だったと思っています。
とても貴重な時間でした。

