🌿 子供のお昼寝時間に始めた、私の英語学び直し
20年ほど前のことです。
子供がお昼寝している1.5〜2時間の間、私はリビングのダイニングテーブルで、アルクの通信講座「英検準1級コース」に取り組んでいました。
**「いつ」「どこで」「何をやるか」**を決めてしまえば、あとは毎日、ただ淡々と続けるだけ。
子供が寝入ったらテキストを広げ、
「え〜ん」と泣き声が聞こえたら、そこでストップ。
そんな日々を繰り返していました。
当時の私は、社会とのつながりもなく、大人と話す機会もぐんと減っていました。
そんな私にとって、「毎日新しいことを知る」という体験は、まるで精神安定剤のようだったのかもしれません。
ちいさな子供と一緒の専業主婦の毎日は、自分の時間なんてほとんどありませんでした。
でも、もし毎日5時間も自由時間があったら、
かえって集中できなかった気がします。
限られた時間だったからこそ、私は英語にぐっと入り込めたと思うのです。
そして、集中力が切れるころに子供が起き出すと、
「よかった、やめられる」とホッとする自分もいました(笑)。
最初の頃は、平日だけの、
カチカチに固まった頭をほぐすリハビリのような感覚だったと思います。
やっていたことは、高校時代と同じスタイル。
単語をノートに書きながら覚え、長文を解いていく。
慣れた方法だったので、抵抗なく取り組めました。
ただ、大学受験のときのように
「必死で大量の単語を覚える」なんて、到底無理だと最初から思っていました。
そして実際、トライしてみても、やっぱり無理でした。
でもそれでもよかったのです。
子育ての合間に、自分で選んで始めた息抜きで、
「いつまでに」という締め切りもなかったから、
諦めそうになっても、
「いつかできる、誰にも迷惑かけてないし」と、
自然と思い直すことができました。
たった数時間、されど数時間。
小さな積み重ねが、私の世界を、少しずつ広げていきました。
そんな中、英語学習の壁にぶつかることになります。
(→次回へつづく)