英検1級を再受験することにした理由のひとつに、「新形式の要約問題について、もっと深く理解したい」という思いがありました。
指導者として、なんとなく分かるレベルでは伝えきれない。
「実際に受かるか、落ちるか」というプレッシャーの中で取り組んでこそ、見えるものがある。
そう感じたからです。
ショックだった“あの結果”
今回の受験前にも2回、再チャレンジしていました。
どちらも「要約の方法がなんとなくわかる」レベルの対策で臨んだのですが…結果はどちらも不合格。
要約はもちろんかなり渋い点数でした。
英検1級に一度合格した経験がある自分。
しかも要約問題は教えている側。
それでも「内容点」が驚くほど低かったことに、大きなショックを受けました。
やっていたのは、“一文要約”
過去問や市販の要約系のテキスト、ネットを調べ、原因を洗い出す中で、自分の“要約のやり方”に問題があることに気づきました。
私はこれまで、原文の各段落から「一番大事そうな一文」を選び、それを言い換えてつなげる、という方法で要約していたのです。
実はこれ、「それでいい」とどこかで読んだ方法でもありました。
でも、やってみると一つ大きな落とし穴が…。
「一文」では、足りない
1文だけを抜き出すと、それ以外の情報がごっそり漏れてしまいます。
実際書き始めると、抜き出した以外の部分の内容を含める余裕なんてありません。
大事な情報の“抜け”が多くなり、内容点が伸びないのです。
実際の要約問題では、複数のポイントを組み合わせてまとめる必要がありました。
そこで私は発想を切り替えました。
各段落から1文ではなく、「いくつかの要点」を抜き出す。
それらを自分の言葉でまとめる。
この方法に変えた結果、内容点が明らかに改善され、合格ラインに達しました。
要約のコツは「ピックアップと統合」
英検1級の要約問題で高得点を取るためには、「一文で済ませよう」としないことが大切です。
大事なのは、
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段落の中からいくつかの重要ポイントを見つけ出すこと
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それらをコンパクトにまとめる力
この2つがかけ合わさって、はじめて「伝わる要約」になるのだと、改めて感じました。
私の経験が英検受験生のお役にたてば嬉しいです。