【リスニングを伸ばしたいなら、シャドーイングじゃない?】本当に耳を鍛える“リテンション”とは?

リスニング力を上げたいと思って、一生懸命にシャドーイングをしているのに、なかなか成果を感じられない…

そんな経験、ありませんか?

最近、「リスニングが苦手です」と言う生徒さんの学習法を聞いてみると、

・リスニング問題を解いて、見直さない

・音声を一回聞くだけ

・内容をぼんやり理解して、なんとなくシャドーイング

というケースがとても多いのです。

シャドーイングは確かに人気がありますし、ネイティブスピーカーの音声についてシャドーイングするとすごく勉強した気になります。

ただ、リスニング力が本当に鍛えられているか?というと、そうとは限りません。

シャドーイングは「多読」、リテンションは「精読」

リーディングでは「多読」と「精読」のバランスが大切ですよね。

ざっくり全体を読む多読だけでは、語いや文法の力はつきにくいです。

しっかり構造を理解して読む精読を通してこそ、スピーディーに土台ができます。

それと同じように、リスニングにも“精読”のようなトレーニングが必要なんです。

そこで私が推しているのが、リテンション(保持)という学習法。

リテンションとは?やり方はこちら!

リテンションは、音声を「ただ聞くだけ」ではなく、聞いた内容をしっかり頭にとどめてから、自分の言葉で再現するトレーニングです。

シャドーイングのように、ただ真似して流すのではなく、

「ちゃんと意味を聞き取れているか?」

「語いや文法は理解できているか?」

を意識して進めるため、耳と頭をフル活用します。

言えないと先に進めないので、真剣になり、音声にも自分の声にも集中します。

 リテンションの手順(英検の過去問を使って)

ステップ①【まず問題を解いて、丸つけ】

いきなりシャドーイングするのではなく、まずは普通にリスニング問題を解いてみて、自分の実力を確認します。

これからトレーニングするので、間違っていても落ち込む必要はありませんよ。

ステップ②【英文と日本語訳を確認】

知らなかった単語や文法に下線を引いて、意味をしっかり理解します。

ステップ③【音声を聞きながら、知らなかった音に印を】

英語の文章を見ながら音声を聞いて、聞き取れなかった所に印をつけて覚えます。

→ここで、その単語の音を知らなかったのか?知っていたけれど音を間違って覚えていたのか?リエゾンが聞けなかったのか?が分かるはず。

とにかく聞けなかった音を理解していきます。

ステップ④【1文ずつ音声を止め、英語を見ながらリピート】

1文づつ(長い文の場合は意味のかたまりごと)音声を止めて繰り返します。

ここではまだ英語の文字を見ながらでOK!

ステップ⑤【1文ずつ音声を止め、英語を見ずにリピート】

最後は、1文ずつ(長い文の場合は意味のかたまりごと)音声を止めて、英語を見ず、記憶を頼りに再現。

つまり、“聞いた内容を一度頭で保持してから、言葉に出す”というトレーニングです。

なぜリテンションが効くのか?

リテンションでは「理解」「記憶」「再現」の3ステップを踏みます。

これによりシャドーイングよりも深く正確に学習することができます。

この過程が、リスニングに必要なスキルをまるごと鍛えてくれるのです。

何度も繰り返していると英語独特のリエゾンやフラッピングも自分の
ものになります。

またこの一連の流れに真剣に取り組むと結構な時間があっという間に経つので
シャドーイング3分しかできない、という人もぜひトライしてください。

私も英検2級のリスニングがすごく苦手で、付け焼刃ではなく本当に強いリスニング力が欲しい、と思い、この方法でひたすらトレーニングした結果、英検1級のリスニング問題は86%程度正解することができました。

シャドーイングはリズムやイントネーションを真似するのに優れた方法ですが、
意味理解が浅いままだと、なかなか力にはなりません。

私はシャドーイングはリテンションがしっかりできてからやるようにしています。

「ちゃんと聞いて、理解して、自分の中にとどめる」
このリテンションのトレーニングで、**本当の“聞く力”**を育てていきましょう。

🎧おすすめ教材:英検の過去問

リテンションの練習には、英語と日本語訳のある英検の過去問がおすすめです。

英検学習者の方なら過去問を使うと話すテンポや調子に慣れ、ついでに語いや文法も復習できます。

リスニングが苦手な方こそ、一度じっくり取り組んでみてくださいね。