英検の面接って、「フリーカンバセーション」だと思っていませんか?
「質問はよく分からなかったけど、楽しく話せたからよかった!」
「自分の思ったことを自由に話せばいいんですよね?」
実はそれ、大きな勘違いかもしれません。
英検の面接、とくに2級や準1級で求められているのは、
「論理的に、正しく、わかりやすく伝える力」
です。
面接=英作文の“口頭バージョン”
英作文には型があります。
意見を述べて → 理由を2つ挙げて → 結論でしめくくる。
英検面接もまさに「話す英作文」なんです。
自由に話してOKというよりは、
文化や背景の違う相手にも、的確に・論理的に伝えることが求められます。
マンガを説明するならどうする?
英検面接にはマンガを描写する問題があり、級が上がるほどコマが増え内容が複雑になります。
例えばマンガの一コマの真ん中の女の子を描写する場合
「彼女は緑の服を着ています。後ろには黄色いパラソルと木があり、左手にはアイスを持っています…」
こんな風に、細かく描写すればするほど、本当に言いたいことがぼやけてしまいます。
重要なのは、そのイラストが何を伝えたいか。
例:彼女は友達と公園でアイスを食べていて楽しそう
たった一文で、全体の意味がスッと伝わりますよね。
これは、英語でも日本語でも通用する「要点をつかんで話す力」です。
試験を通して“本当に使える英語”を学べる
「型にはめられるのは苦手…」
「もっと自由に話したい…」
そう感じる方もいるかもしれません。
でも、この面接で学べるのは、「堅苦しい話し方」ではなく、
「必要なことを、必要な順番で、無駄なく伝える力」
なんです。
これは社会に出てからも、英語でも日本語でも必要なスキル。
面接の準備を通して、論理的に話す力、伝える力が伸びていきます。
面接はただの試験じゃない
英検の面接は、単なる英語力のチェックではありません。
相手に伝わる話し方を学び、
文化や考え方の違いを越えてやりとりする力を身につけるチャンスです。
「楽しく話せた=高得点」ではありません。
正しく、わかりやすく、論理的に。
英作文と同じように、「英語で伝える力」を育てる英検面接。
その本当の意味に気づけば、試験がぐっと面白く、価値あるものになりますよ。