英検準1級の要約問題について、
「AI採点だからおかしい」
「人間が読めば満点レベルなのに減点される」
という声を最近見かけます。
確かに、私も実際の採点結果を見て「うーん?」と思ったことがあります。
でも、冷静に考えると――
AI採点の不完全さを疑うより、自分の要約力を上げる方がはるかに得です。
今日は、その理由と、要約のスコアを「50% → 75%」に伸ばすための具体的な考え方をお伝えします。
なぜ「AI採点はおかしい」と感じるのか?
SNSなどでは、
「英検1級を持っている人が準1級を受けて、要約で満点が取れなかった」
という投稿を見かけます。
その要約文を実際に読むと、
「内容も正確で、構文も自然。なぜ満点じゃないの?」
と私も感じました。
英検側は採点基準を詳しく公開していないため、
どこがどのように減点されたのかは、受験者には分かりません。
そのため、どうしても
「AIが変な判断をしているのでは?」
と感じてしまうのです。
私も実際に3回受けてみました
最初の2回はスコアがどちらも約50%。
正直、「AI採点はおかしい」と思いました。
自分の要約の不足に気づいていませんでした。
でも3回目の受験で81%を取り、合格ラインに届いたときにようやく分かりました。
――「合格ラインに届く要約」は、確実に存在する。
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そして、これまでの点数を見比べていて気づいたのは、
・「50%しか取れない要約」には共通する欠点があること、
・「75%以上取れる要約」には明確な違いがあること。
この違いを意識でしてレベルを上げると、要約問題の点数はぐっと安定します。
「50%→75%」に伸ばすための4つのポイント
満点を狙うのは難しいかもしれません。
ですが、合格ライン(おおよそ70%)を超えることは可能です。
要約のスコアを上げるカギは、次の4つ。
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構成:文章全体の流れが自然か
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内容:大事なポイントをこぼしていないか
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文法:英検が好むアカデミックな表現を使えているか
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語い:自然でレベルに合った言い換えができているか
この4つに意識を向け練習するだけで、
見違えるほど読みやすい・採点されやすい要約になります。
「AI採点だから不公平」ではなく「AIに伝わる文を書く」
AI採点に完璧さを求めるのは、今の段階では難しいと思います。
ですが、英検のAIは“文構造の明快さ”や“情報の適切さ”を
かなり正確に判断しています。
つまり、「人が読んで自然」だけでは足りず、
AIにも伝わる“構造の明確な文”が必要なのです。
逆に言えば、
・主語と述語の関係がハッキリしている
・文のつながりがスムーズ
・文法エラーが少ない
という要約は、AIにも高く評価されやすいです。
人間の採点でも人により主観や感覚が違うので同じ基準で採点されるとは限りませんよね。
実際の生徒さんの例から見えること
私の教室の生徒さんでも、
最初は「書けません」「どうまとめていいか分からない」という人が多いです。
そこから、
「構成・内容・文法・語い」を意識して改善していくと、
少しずつレベルがあがってきます。
正直、英作文のように、型を覚えて高得点を狙うのが難しいとは思いますが、
合格ラインを超えることはできます。
つまり、
AI採点の不確実さを気にするより、
“採点者(AI)が理解しやすい要約”を作ることに集中する方が
圧倒的に早く伸びます。
満点を目指さなくていい。合格を確実に。
AI採点が完全に公平とは言い切れません。
でも、ほとんどの人が、要約問題で満点をとる必要はありません。
要約の目的は、
「英文を正しく理解し、論理的にまとめること」
そこに焦点を当てて練習すれば、
AI採点を疑わなくても、合格点は十分に取れます。
まとめ:AIを疑うより、自分の伸びに集中しよう
確かに、今のAI採点は完璧ではありません。
でも、そこに時間を使うよりも、
「どうすれば要約文のレベルを上げられるか」
を考えるほうが実りがあります。
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構成を整える
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内容を落とさない
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文法を磨く
-
語いを工夫する
この4つを意識して練習すれば、
50%の要約が、確実に75%に変わります。
英検の要約問題は、コツさえつかめば確実に点が伸びる分野です。
もし「どこをどう直せばいいのか分からない…」と感じている方は、
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