独学で英語をやっていた頃、私はほとんど誰にもそのことを話していませんでした。
計画も勉強も、すべて自分の中だけ。
誰かに相談することもなく、
「これで合っているのかな」と思いながら、
静かに続けていました。
そんな中、地域のボランティア通訳講座に申し込み、週に一度、観光ガイドを目指す講座に通うようになりました。
そこで、同年代の英語を学ぶ仲間が3人できました。
お互いの勉強法を話したり、
英語の情報を交換したり、
少し弱音を吐いたり。
英語の話が、自然にできる場所があるだけで、気持ちがずいぶん楽になったのを覚えています。
一方で、
ママ友や学生時代からの友人と会うときには、英語の話はしませんでした。
英語に興味のない話題は、相手にとってつまらないだろうと思っていたし、私自身も、子どもの話や、芸能、料理の話など、英語とはまったく違う話をして気分転換をしたかったのだと思います。
今振り返ると、それはそれで、私には必要な時間でした。
子どもが二人とも幼稚園に通い始めてからは、平日の9時半から14時頃までが、
私の「英語時間」でした。
その英語学習の合間に家事をして、夕ご飯の準備をして、ほぼ毎日のようにパンを焼いていました。
今思うと、少し懐かしい日々です。
さらに余裕がある時期は、子どもが起きる前の1〜2時間と、寝た後の1〜2時間を英語時間にあてていました。
子どもと一緒にいる時間は、英語はやらない。
そう決めていたので、気持ちの切り替えがしやすかった気がします。
幼稚園の迎えの時間にママ友と話したり、他愛のない会話をしたりすることが、単調になりがちな英語の独学を、結果的に長く続ける助けになっていました。
もし、時間が無限にあったら。
たぶん、どこかで飽きて、やめていたと思います。
忙しいときは、限られた時間を大切に使う。
逆に、時間がありそうなときほど、あえて「ここまで」と区切る。
何かに向き合うときに無限な時間を求めてしまいますが、
時間を有限にすることで、集中力は高まるのだと、後から分かりました。
独学の不安を消すために必要なのは、
「心を強く持つこと」ではなく、
強くいられる仕組みを作ることだったのだと思います。
実際、これまで独学に挑戦して、仕組みを作らなかったものは、ほとんど途中で終わってしまいました。(ピアノ、マラソン、習字、空手などなど多数)
ちなみに、
あの時出会った3人は、時期はそれぞれ違いましたが、全員が英検1級に合格しました。
私がいちばん最後でした。
一緒に続けていた時間があったことは、今でも大きな支えだったと感じています。

