― 大学が「英語ができる学生」を欲しがる本当の理由 ―
「今の大学受験って、本当に英語が重要なんですね」
という声を保護者の方からいただきます。
高2くらいで大学探しをし始めた学生から
「英語受験なしの大学なんてない!」
という叫びが聞こえることも。
たしかに、ここ数年で“英語の重要度”は急上昇。
英語なしで受験できる大学の方が探すのが難しい状態です。
でも実際には、
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日本で働くなら英語を使わない仕事も多い
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AI翻訳やアプリでカバーできる時代
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英語が苦手な子も一定数いる
それでも、なぜ大学はここまで英語力を求めるのでしょうか?
今日は、その理由を“大学側の視点から”お話しします。
1. 英語は「学力を測る一番わかりやすい指標」だから
大学にとって、入学後にきちんと学べる学生かどうかを確認することはとても大切です。
その【基礎学力の証明】として最も使いやすいのが 英語 です。
理由はシンプルで、
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どの学部でも必修科目
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勉強の量と努力が点数に反映されやすい
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客観的で公平な評価ができる
英語は成績のバラつきが大きい分、
「勉強できるかどうか」を判断しやすい教科
なのです。
2. AI翻訳があっても、結局“本人の英語力”が問われるから
わたしも実は考えたことがありますが
「今はAI翻訳があるのに、なぜ英語が必要なんですか?」
という質問。
たしかに、翻訳アプリはとても優秀になりました。
でも大学側が求めているのは、
✔ 表面の翻訳能力
ではなく、
✔ 情報を正しく理解し、自分で考えて発信する力
大学の学びはレポート・論文が中心です。
翻訳アプリに頼るだけでは、
内容を深く理解したり、自分の考えをまとめたりすることはできません。
つまり、
翻訳は“手助け”にすぎず、英語力の土台が必要なのです。
3. 就職で有利になる=大学の評価が上がるから
大学は“就職実績”を常に気にしています。
就職率は大学のブランド力に直結するからです。
企業が欲しがる人材は、
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留学経験がある
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英検・TOEIC高得点など英検資格がある
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英語コミュニケーションができる
こういう学生。
つまり大学としては、
英語力のある学生=就職で成功しやすい学生
を確保したいのです。
その結果、
推薦入試や総合型選抜で英語資格が重視される仕組みが生まれています。
4. 留学プログラムを“回す”ための基礎力が必要だから
大学は国際化を進めるために、
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交換留学
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海外研修プログラム
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海外キャンパス
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英語による授業(EMI)
などを増やしています。
しかし実情は…
英語力が足りず参加できない学生が多い。
「留学に行かせたいのに、英語が足りない」という状況を防ぐため、
大学は最初から英語ができる学生を取りたがるのです。
5. 外国人留学生との混合クラスで困らない学生が必要だから
いまどきの大学は留学生がとても多いです。
授業によってはディスカッション・発表が英語で行われます。
英語力が低いと、
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授業についていけない
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グループワークで困る
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国際科目を選べない
などの問題が出るため、
大学は“英語が使える学生”を確保したいと考えます。
6. 大学の国際ランキングに直結するから
世界大学ランキングでは、
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国際性
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英語で開講される授業数
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外国人教員数
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留学生比率
などが評価項目に入っています。
英語に強い学生が増えると
英語授業を増やしやすくなり、
大学の国際評価が上がる → ブランド価値が上がる の流れになります。
まとめ:大学が英語力を求めるのは時代の流れではなく“必然”
大学が英語ができる学生を求める理由は、
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学力を客観的に判断できる
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翻訳では補えない“思考力”が必要
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就職実績を上げたい
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留学プログラムを成立させたい
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国際クラスで困らない学生が必要
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大学の国際評価・ブランド力向上
これらすべてが絡み合っています。
いまの大学受験で英検2級・準1級が価値を持つのは、
ただの資格ではなく、
大学が本気で欲しがる「力」だから、です。

