【英検準1級】模範解答と比較して学ぶ「伸びる」要約の特徴

~英検準1級の要約問題で結果を出す人の書き方とは?~

英検準1級の要約問題で、

✅「文法も語彙もある程度できているのに、点が伸びない…」

✅「模範解答と自分の答え、どこが違うのかよくわからない」

そんな悩み、ありませんか?

私も英検1級の要約問題で2回低いスコアを取り撃沈しましたが、試行錯誤して最終的に要約問題を理解し、スコアを伸ばしました。

この記事では、模範解答と比較しながら『伸びる要約』の特徴を解説します。

実際の例とともに、「どうすれば加点されるのか」がクリアになります!

◆ まず知っておきたい「評価の基準」

英検の要約は、以下の観点で評価されます:

  1. 内容(内容の正確さと要点の網羅)

  2. 構成(論理的な流れ・段落構成)

  3. 文法(正確さ・多様性)

  4. 語彙(適切さ・言い換えの工夫)

◆ 比較してわかる!2つの要約例

✅ 例題(原文・一部)

In recent years, palm oil production has increased rapidly, especially in Indonesia. However, this has caused deforestation and the loss of wildlife habitats, especially for orangutans. Sustainable palm oil and reforestation efforts are needed to address this problem.

近年、パーム油の生産が急速に増加しており、特にインドネシアで顕著です。しかし、これは森林破壊や、特にオランウータンの生息地の喪失を引き起こしています。この問題に対処するために、持続可能なパーム油の利用と森林再生の取り組みが必要です。

❌ 要約(Before)

Palm oil is used a lot, and it destroys forests. Orangutans lose homes. We should protect nature more.

パーム油はたくさん使われていて、森林を破壊している。オランウータンは住みかを失っている。私たちはより自然を保護するべきです。

↑↑評価のポイント:

観点 評価 理由
内容 × 要点があいまい。パーム油の持続可能性に触れていない。
構成 × 単文を並べているだけ。論理のつながりが弱い。
文法 文は通じるが、バリエーションに欠けレベルが低い。
語彙 × “a lot” “more”など曖昧。言い換えなし。

🌟 模範解答(After)

Palm oil production in Indonesia, has led to severe deforestation and habitat loss for animals. To solve this, reforestation and the use of sustainable palm oil is essential.

パーム油の生産は、インドネシアにおいて深刻な森林破壊や動物の生息地の喪失を引き起こしています。これを解決するためには、森林再生と持続可能なパーム油の利用が不可欠です。

評価のポイント:

観点 評価 理由
内容 重要な要素(増産・影響・対策)をカバー。
構成 原因→影響→対策の流れが明確。
文法 自然で正確。
語彙 “essential” “habitat loss” など適切な語の使用、言い換え。

◆ 「伸びる」要約の特徴とは?

  1. 要点を落とさない
     →「何が起きて」「何が問題で」「どうすべきか」が入っている。

  2. 1文に情報を詰めすぎない
     → 2~3文に分けて、論理的に展開する。

  3. 文法・構文が自然でバリエーションがある
     → 関係詞・接続詞・分詞などを上手に使う。

  4. キーワードは言い換えを意識
     → 例:「use」→「utilize」、「lose homes」→「be displaced」など。

  5. 感情・意見は入れない
     → 要約では “I think” や “We should” は不要です。

◆ よくあるNG例と修正アドバイス

NG表現 修正例 解説
Palm oil is very bad.(パーム油は悪い) Palm oil production has negative environmental impacts.(パーム油は環境に悪い) 客観的に、具体的に書く。
Orangutans are poor.
(オランウータンはかわいそう)
Orangutans are losing their habitats.
(オランウータンは住みかを失っている)
感情でなく事実を書く。
We have to protect forests.(私たちは森を守らないといけない) Reforestation efforts are necessary.(森林再生の努力が必要) 主観を避け、要約にふさわしい言葉で。

◆ 練習法:「模範解答を写す」から始めよう

「模範解答を見て、書き直してみる」練習はとても効果的です。

✅ 真似ることで構成と語彙の感覚が身につきます。

✅ 見た後に「自分で書き直す」とさらに定着!

*模写ではありません、意味を考えながら書き写します。

◆ まとめ:模範解答から「何が足りなかったか」を学ぶ

模範解答を「うまいなぁ」で終わらせず、
「自分の答えとどこが違ったか?」を丁寧に比べることが、
最短でスコアを伸ばすコツです。

  • ✅ キーワードが入っていたか?

  • ✅ 書く順番は自然だったか?

  • ✅ 文法や語彙にミスがなかったか?

自分の弱点を見つけたら、そこをピンポイントで強化しましょう!

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この記事を書いた人
aki
aki

英語学び直し・英検準1級・2級サポーター

大人になってから英語を学び直し、英検1級に合格。
自身の子どもに英語を教え始めたことがきっかけで、
口コミで子どもたちに教える輪が広がり、
2022年6月、愛媛県松山市に「ちいさな英語教室」をオープン。
少人数教室ながら、これまでに
【英検準1級】4名、【2級~5級】150名以上合格

・英語を得意に、そして自信に変えるサポートをしています。
・大人の英語学び直しもサポート

✔️ 英検1級(2回合格|2010年度・新形式2024年度)
✔️ TOEIC 950点
✔️ 英検準1級コーチ
✔️ 企業での翻訳経験あり

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