英検1級・準1級を目指す中で、多くの受験生が苦手と感じるのが新登場した「要約問題」です。
一度は「重要な文に線を引け!」というアドバイスを聞いたかもしれません。
しかし、実際のところ、単に1文だけに線を引くだけでは、十分な評価をもらえないケースが多いです。
従来の方法:1文だけに線を引く
多くの本やネットでは、「重要な文に線を引くこと」を強調しています。
実際、私も最初は原文の重要な文を血眼で探し出していました。
これだ!!という文に下線を引き、イイ感じに組み立てても内容点が50%しかもらえず、私には要約のセンスがない、とがっくり肩を落としていました。
私が気づいたこと:ポイントは「文」だけではない
そこで私は、要約の方法を見直しました。
例えば日本語の本の見開き1ページを要約する場合、
「どの一文に注目するのかではなく、そのページ全体から、伝えたい要素をピックアップして組み合わせる」と思ったからです。
「1文だけにこだわらず、ポイントとなる部分すべてに注目する」という視点に立ち返りました。
文だけでなく、文のかたまり、単語までしっかり見る
1文に限らず、重要なワードやフレーズ、エッセンスが含まれている部分に下線を引くことが肝心です。
その結果、私の英検1級の要約では点数が初回の50%以下から85%にまで向上しました。
特に下線の引き方に気を付けたことで「内容点」が大きくアップしたのを実感しています。
なぜこの方法が効果的なのか?
英検1級の要約問題は、単に文章を短縮するだけではなく、
筆者の主張・理由や主要な例を「見極め」出す力が求められます。
1文だけを切り出す方法では、どうしても情報(内容)が抜け落ちがち。
しかし、「文」「かたまり」「単語」といった複数のレベルで重要箇所を拾うことで、
全体の流れとメッセージがしっかり伝わる要約が可能になるのです。
実践的なアプローチ
この方法を実践するには、まず以下のプロセスがおすすめです
-
全体読解でテーマを把握する
英文全体の主旨や筆者の意図をざっくり確認します。 -
各段落ごとにキーポイントを見つける
単文ではなく、重要な文のかたまりやキーワードに注目。
日本語に置き換えて考えてみる
英文をそのまま丸暗記するのではなく、いったん自分の言葉でまとめることで、抜け落ちや漏れがないかを確認できます。 -
実際に下線を引く練習を繰り返す
何度も練習することで、どの部分に線を引けば効果的かが徐々に見えてきます。→繰り返すことで長文を読むときにも重要ポイントを気にしながら読むようになります。(慣れってすごいです)
**ちなみに教室では原文の重要ポイント・文に下線を引いてもらい、そこで一度私が確認して必要な内容がつかめているかをチェックするようにしています**
まとめ
英検1級の要約問題で高得点を狙うためには、
単に1文だけに頼るのではなく、**「文、かたまり、単語」**というピックアップをしましょう。
この方法を取り入れることで、あなた自身の理解が深まり、実際の英検要約での「内容点」が大幅にアップするはずです。
この記事があなたの学習に役立つことを願っています。