2024年度から英検2級、準1級、1級に要約問題が追加され
その波に乗ろうと、2024年度第1回に、英検1級に再挑戦!
前回合格したのは15年前なのでもちろん要約問題はありませんでした。
新形式に要約問題が追加される!大変!という周りの声をよそに
私は余裕をかましていました。
要約とは「長文を短く言い換えまとめる」と知り、「簡単!」と正直なめていたのです。
1級の難解な長文読解問題より簡単な内容の長文をまとめ、少し言い換えればいい、なんて簡単すぎ、と思ったのです。
人生そういう場合はたいてい上手く行きません。
案の定、、1回目の英検の要約で低評価を受け、一度は挫折しかけた私。
しかし徹底分析と練習を重ね、要約問題について劇的な学びがあったので、そのコツをシェアします。
まずはこれ!英検要約を制する5つのコツ
内容把握:本文全体の内容と重要ポイントをつかむ
構成意識:本文の論理的な流れを見抜く
接続詞の使い方:要約文は適切な言葉で論理をつなぐ
表現の言い換え:要約文は同じ表現の繰り返しを避ける
客観性の維持:要約文は主観を除き、事実のみ伝える
実践!コツを押さえた英検要約の書き方
ステップ1:本文を精読し、重要な文・単語に線を引く
- 例え、言い換え、前置き、詳細は省く
ステップ2:論理的に文章を組み立てる
- 要約文では接続詞を有効に使い、小学生でも日本語で理解できる構成にする
- 本文が難しくても要約文の構成はシンプルに分かりやすくする
例)
最近は~が流行っています。
~の長所は・・・です。
しかし・・・という短所もあります。
級が上がると要約も難しくしたくなりますが
レベルを上げるべきは語いや文法レベルで
構成はシンプルで分かりやすい方がいいです。
ステップ3:自分の言葉で伝える
- 本文を理解したことを示すため、できるだけ言い換える
- 言い換えにこだわり、要約文が分かりにくくならないようにする
- 固有名詞や明らかに言い換えが難しいものはそのままでOK
例)韓国、中国、タイでは電気自動車を購入する人が爆発的に増えている
↓ ↓
要約の言い換え:アジアの国々では電気自動車の人気が高まっている
ステップ4:見直し
- 文法ミスやスペルミスを絶対あるものとして、きびしい目で自己チェック多くの人が要約をすることに疲れ、時間が足りないと感じ、見直しをしません。
教室でも提出された要約の解答にたくさんの時制や文法ミスがあり、
どこが間違ってる?と聞くと生徒もすぐに自分のミスに気が付きます。
簡単に気づくミスをいくつもするのは大変もったいないので見直しは必ずしましょう。
私の体験談:点数が上がった実例
ある程度の要約のノウハウを詰め込んで自信をもって臨んだ1回目。
(2024年度第1回)
実は15分程度で終わり、「やっぱり簡単♪」と余裕でした。
何となく内容をつかみ、大事な文に線を引き、言い換えながらつないでいく。
「80%くらいとれてるかも~」なんて思っていましたが
その結果はなんと!
(2024年第1回要約)
内容:4/8点
構成:4/8点
語い:4/8点
文法:4/8点
全体できれいに50%。
最低平均6点、70%点以上は欲しかったですし、合格点には程遠い結果でした。
「国語力がないからこんなに評価が悪いの?」
「何が悪かったのか分からないって絶望的」
「要約のセンスがない…」
と、ハンマーで頭を殴られたようなショックでした。
英検受検を続けるかここで辞めるべきか真剣に悩んでいました。
しかし、生徒にあきらめないよう常日頃言っている手前、1回くらいで諦めるわけにはいきませんでした。
そしてネット、予想問題、要約本などを研究し、自分なりにコツをつかみ
何度も何度も書きました。
生徒に教えるため、2級、準1級の要約問題も何度も解いたので、計100回くらいは解いたと思います。
その結果、コツや傾向が分かり
3回目(2024年度第3回)の結果は
(2024年度第3回要約)
内容:7/8点
構成:7/8点
語い:6/8点
文法:6/8点
こうして、最終的に十分満足のいく評価をいただき、合格することができました。
センスがなくても、正しい方法で積み上げれば確実に力がつき、要約力がつき、評価も上がるという証明となり、とても嬉しく感じています。
最終的には要約を仕上げるのにどんなに急いでも25分はかかるようになっていました。
理解が進んだ方が時間がかかる、というのは驚きの発見でした。
次回は低評価の要約のレベルを上げるために私が具体的にやったことをお伝えします。