毎年、私の英語教室には、高校生になってから
「やばい!」と
慌てて駆け込んでくる生徒さんたちがいます。
彼らが初回の面談で、必ず言う言葉があります。
「もっと早くやっておけばよかった…」
「まさか、ここまで英語が必要だなんて思わなかった」
保護者の方々を脅すつもりは全くありません。
ただ、毎年現場で「手遅れになってから後悔する生徒」
を見ている者として、どうしても知っておいていただきたい残酷な現実があります。
それは、今の大学受験において「英語ができない=ほぼすべてのルートが詰む」ということです。
保護者の方が受験生だった頃とは、入試のルールが根本的に変わっています。
「うちの子には関係ないかも」
というよくある3つの勘違いと、その先のリアルをお話しします。
勘違い①「理系だから、英語はほどほどで大丈夫」
「数学と理科が得意だから、英語は多少苦手でもカバーできるだろう」
実はこれ、一番危険な勘違いです。
難関大学になればなるほど、理系学部でも英語の配点が非常に高く設定されています。
数学や理科は「理系ならできて当たり前」なので差がつきにくく、
**合否を分けるのは、実は「英語」**なのです。
さらに、大学に入ってからは最新の論文を英語で読むことになります。
「英語ができない理系」は、大学側も困るため、入試の段階でチェックされています。
実際に「英語なしで受験できる大学」を探していた理系の生徒があまりの少なさに絶望していました。
勘違い②「推薦(総合型選抜)を狙うから、英語の試験は関係ない」
「一般入試は厳しいから、学校推薦や総合型選抜で行こう」
そう考えているご家庭も多いと思います。
しかし現在、多くの大学が推薦入試の
「出願条件(スタートライン)」に、
「英検2級」や「英検準1級」の取得を条件としています。
つまり、どんなに学校の評定(内申点)が良くても、部活で素晴らしい成績を残していても、英検を持っていなければ、願書を出すことすら許されないのです。
また、校内で推薦枠を勝ち取るために英検が必要という声もよく聞くようになりました。
ここ10年で全教科における英語の重要度が高くなっていると感じます。
英語は試験科目だけではなく、すべての入り口を開けるための「入場券」に変わっています。
勘違い③「国語や社会など、他の得意科目で逃げ切る」
文系学部において、英語の配点は他の科目の1.5倍〜2倍に設定されていることがほとんどです。
英語での失点を、他科目で取り返すのはほぼ不可能です。
「詰む」とは、どういうことか?
高校3年生の夏。
周りが志望校に向けてラストスパートをかける中、英語から逃げ続けてきた子が直面する現実。
それは、「自分が行きたい大学を選ぶ」のではなく、
「英語ができなくても、なんとか受けさせてくれる数少ない大学を探す」
という消極的な受験へのシフトです。
パンフレットを見て
「この大学でこんな勉強がしたい!」
と目を輝かせていたのに、
・出願条件の『英検2級必須』の文字を見て絶望する。
・英語の配点が高すぎて、第一志望を諦めざるを得なくなる。
行きたい大学を、たったひとつの科目「英語」のせいで諦める。
これが、現場で見る一番辛い「詰んだ」状態です。
英語は「才能」ではなく「かけた時間」の勝負
ここまで厳しいことを書きましたが、決して絶望させたいわけではありません。
私がこの記事を書いた理由はただ一つ。
「早く気づいてほしい」からです。
英語という科目は、数学のようなひらめきや、国語のようなセンスは必要ありません。
正しいやり方で、コツコツと「時間をかけた人」が必ず勝てる、非常にフェアな科目です。
だからこそ、「高3になってから慌てて詰め込む」のでは物理的に時間が足りないのです。
そして基礎から積み上げ式なので最初につまずくと挽回が難しいのです。
「うちの子、ちょっと英語から逃げているかも…」
「単語の暗記を嫌がって、定期テストもギリギリみたい」
「小学生だから、本格的な英語はまだ早いかな?」
もし少しでもそう感じたら、手遅れになって選択肢が狭まってしまう前に、一度ご相談ください。

