前回の続きです
英検2級・準1級・1級を目指す皆さんにとって、新形式で突如現れた【要約問題】は大きな壁の一つですよね。
要約問題は限られた語数で、元の意味を保ちながら自然な英文にまとめる必要があります。
そこで今回は、英検の要約に使える言い換え(パラフレーズ)テクニックを前回に加え2つ紹介し、注意点も含めて詳しく解説します!
✅ テク③:「because」 → due to / as / since などに言い換え
🔶 なぜ使えるの?
「because」は使いやすい反面、繰り返すと子どもっぽい印象に。
要約問題ではフォーマルな表現が好まれるので、バリエーションがあると◎!
✅ 例文:
-
Because it was raining, the event was canceled.
(雨だったので、そのイベントはキャンセルされた)
→ Due to the rain, the event was canceled.
(雨により、そのイベントはキャンセルされた)
「due to」を使うだけでアカデミックな雰囲気に。
*due to~の~部分は名詞でないといけないのでit was raining ➡the rainにしなければいけません。
他にもこんな例が↓↓
元の表現 | 言い換え |
---|---|
Because it was late, we left. | As it was late, we left. |
Because of the traffic, we were late. | Due to the traffic, we were late. |
Because the system failed, it was shut down. | Since the system failed, it was shut down. |
because(接続詞)→asやsince(接続詞)に変えるのもありです。
が、これは接続詞を入れ替えるだけなので、書き換えのレベルとしては2級まで。
準1級以上では名詞を使ったり文構造を変える必要があります。
✅ テク④:動詞 → 名詞に変換(名詞化)
🔶 なぜ使えるの?
名詞に変換することで、文章がグッとフォーマルで抽象的になります。
ニュース記事やアカデミックな英文でもよく見られる表現です。
✅ 例文:
-
People disagree. (人々は反対しています)
→ There is a disagreement.(意見の不一致があります) -
He improved the system. (彼はシステムを改善した)
→ There was an improvement in the system.(システムの改善があった)
「意見の不一致」や「改善」といった抽象語にすることで、読み手に与える印象もレベルアップ!
名詞の使用や名詞化は名詞を覚え、文法を正しく使う必要がありレベルが高いですよね。
それでも、準1級以上ではこの名詞をどんどん使い、フォーマルで簡潔な英文をかくことが一つのカギとなりそうです。
そのためには良質な英文にたくさん触れ、表現の幅を広げ、使えるレベルまで高める必要があります。
この表現使えそう!カッコいい!と思ったらチェックしたり、ノートに書き留めたり、そういった積み重ねが中身のある要約を書くことにつながります。
要約のためだけにそれをする時間がない!と言わないでください。
4技能はすべてがつながっています。
レベルの高い表現をアウトプットするために様々な表現をインプットしていくことが他の技能にもよい影響を与えます。
損することは全くありません!
インプットで使えるおススメのテキストは
「文で覚える単熟語」旺文社です。
次回は文単がオススメの理由と、使い方について解説していきます。